今週の経済指標
先週の注目イベント
10/5(火)
- 日本 9月 東京都区部消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く) [前年同月比]
- オーストラリア 豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表
- フランス 9月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
- ドイツ 9月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
- EU 9月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
- イギリス 9月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
- アメリカ サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
- アメリカ 9月 総合購買担当者景気指数(PMI、改定値)
- アメリカ 9月 ISM非製造業景況指数(総合)
- EU ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、発言
- 日本 黒田東彦日銀総裁、発言
10/6(水)
- ニュージーランド ニュージーランド準備銀行(RBNZ、NZ中央銀行)政策金利
- ドイツ 8月 製造業新規受注
- イギリス 9月 建設業購買担当者景気指数(PMI)
- アメリカ 9月 ADP雇用統計 [前月比]
10/7(木)
10/8(金)
- 中国 9月 Caixinサービス部門購買担当者景気指数(PMI)
- カナダ 9月 新規雇用者数
- カナダ 9月 失業率
- アメリカ 9月 非農業部門雇用者数変化 [前月比]
- アメリカ 9月 失業率
- アメリカ 9月 平均時給
雑記
先週の振り返りです。
【VIXのチャート】
図 トレーディングビュー(VIX)
VIXはこれまで三角保合いの傾向が続いていましたが、10月8日(金)に下抜けしたことでトレンドが変わりました。
普通であれば、これから相場が落ち着いて株価上昇の流れになるはずですが、今回は同日のS&P500が微妙に下落しているので、少し違うようです。
図 トレーディングビュー(SPX)
ここで、原因を探します。
図 トレーディングビュー(US10Y)
金利が上昇すると、積極的にお金を借りて技術開発・研究開発をして成長させたいハイテクなどのグロース企業がお金を借りにくくなるので、そのような企業の株価が下落しやすい傾向があります。
ここで、10月8日(金)のダウ平均、S&P500、ナスダック100の終値を見てみます。
- ダウ平均 前日比 -0.03%
- S&P500 前日比 -0.19%
- NASDAQ100 前日比 -0.50%
工業や金融など伝統的な株の多いダウ平均が余り下落せずに、ハイテク銘柄の多いNASDAQ100がそこそこ下落していることから、VIXよりも金利上昇がトリガーになっていることがわかりました。
経済指標も見てみます。
主な経済指標
経済指標 | 予想 | 結果 |
アメリカ 9月 ADP雇用統計 [前月比] | 42.8万人 | 56.8万人 |
アメリカ 前週分 新規失業保険申請件数 | 34.8万件 | 32.6万件 |
アメリカ 前週分 失業保険継続受給者数 | 278.0万件 | 271.4万件 |
アメリカ 9月 非農業部門雇用者数変化 [前月比] | 50.0万人 | 19.4万人 |
雇用は改善して、失業保険の申請と継続受給者が減少しているので、景気が回復していると考えられます。
ただし、雇用者数[前月比]が予想を多く下回っています。これは、コロナ禍で職を失った人が再び働き始めていないということで、「働きたくないでござる!!! 絶対に働きたくないでござる!!!」という人が多いということです。
この結果自体は悪いですが、もしかしたらテーパリング時期が遅れて金融緩和が長引くのではないかと、わずかな希望が残ってしまい、むしろ、市場にやや混乱を与えている印象です。
また、主なニュースは下記の通りです。
- 米国の債務上限問題は、12月に先延ばし
- テーパリング&金利上げのタイミングは11月or12月予定(予想)で変化なし
よって、結論としては債務上限問題が先延ばしになったのでVIXは下落したが、テーパリング&金利上げへの警戒に人々の注目が戻ったので、株価は金利上昇に左右されたと筆者は考えています。テーパリング&金利上げについては、織り込んでいるようで、微妙に織り込んでいないようです。
そのため、今後は極端に下がることはないものの、ダラダラと軟調な相場でまだまだ様子見を強いられるのではないかと思っています。引き続き注視していきます。
本日は、以上です。
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